ガラス繊維で強化された高い剛性と高精度を併せ持つ硬質レジン
リジッド 4000レジンは、ガラス繊維で強化された高い剛性と高精度を併せ持つ硬質3Dプリンター用レジンです。
リジッドレジンで作られた造形モデルは非常に高い剛性によって、薄い造形モデルや精密な造形モデルの3Dプリントに最適です。
また経時変化に対して非常い高い耐久性をもち、薄い造形モデルにも最適です。
美しい光沢の質感と優れた機械的強度で多彩な用途に
リジッド4000レジンは、ガラス繊維を配合することで、高い剛性と同時に光沢がある美しい質感を実現しました。
特に機械的強度は熱可塑性プラスチックよりも長時間にわたって機械的ストレスに耐える物性をもち、
治具やツールリング、マニホールド、電気ケーシングや自動車用ハウジング、タービンとファンブレードなどプロトタイプからコンセプトモデルまで、多彩な用途に使用できます。
高い寸法精度を実現。薄い造形モデルにも最適
リジッド4000レジンで作られた造形モデルは、スタンダードレジンでプリントしたパーツと比べると、同様の精度が得られる上、高い寸法安定性も得られます。
また、スタンダードレジンよりも若干薄い構造のパーツをプリントできるのも、リジッドレジンの長所です。
リジッド4000レジンの仕上げ後処理の注意点
リジッド4000レジンを使ってプリントする時は、レジンタンクLTを使用する必要があります。標準的なレジンタンクはリジッドレジンと互換性がありません。
標準的なレジンタンクのシリコン層は、硬化していない素材と接触すると膨張する習性があるため、リジッドには不向きです。
リジッド4000レジンでプリントしたパーツの洗浄にForm Washを使う場合は、プリントしたパーツを15分間、IPAの中ですすぎ洗いします。
洗浄後は、二次硬化に移る前に、パーツを完全に乾燥させてください。
リジッド4000レジンでプリントしたパーツを洗浄する時は、他の樹脂でプリントしたパーツの洗浄に使用したバケットを使わないようにしてください。
リジッド4000レジンで洗浄すると、硬化せずに残った液状のリジッドに含まれるガラスの粉末で白く濁るようになります。
同じバケットで他の樹脂でプリントしたパーツを洗浄すると、白いガラス粉末が他のパーツの表面に付着し、表面の均一性が失われる可能性があります。
リジッド4000レジンを使ってプリントしたパーツは、スタンダードレジンでプリントしたパーツよりも、ビルドプラットフォームから取り外しにくい場合があります。
その時は、熱風を吹きかけると、ビルドプラットフォームが温まり、取り外しやすくなります。
容量 | 1リットル |
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対応積層ピッチ | 50ミクロン、100ミクロン |
推奨使用期間 | 24カ月 |
Form Washによる洗浄時間 | 15分 |
Form Cureによる二次硬化 | 80度で15分硬化 引張弾性率が116%アップ |
対応レジンタンク | レジンタンクLT(Form2) Form3のフレキシブルレジンタンクは未対応 |
主な用途 | 薄壁などの薄い造形モデル タービンや扇風機の羽根など マニホールド 電線のケーシングや 自動車用パーツの筺体 |
安全な取り扱い
樹脂は直射日光に晒されない冷暗所で保管するようにしてください。
formlabsの3Dプリンターの最適な運転温度は、18~28℃です。最適なプリントを実現するためには、樹脂もこの温度の範囲内で保管してください。
樹脂が入った容器は、常にキャップを締めた状態にしておいてください。
また、火元からも遠ざけてください。さらに、保管している樹脂を月に一度、軽く振っておくと、色素が沈殿するリスクを軽減できます。
プリントを開始する前も同様に、色素の沈殿を防ぐために、樹脂を撹拌するかタンク内に充填した後でまんべんなくかき混ぜるようにしてください。
formlabsの樹脂は安全面に最大限配慮していますが、お使いになる際は、一般的な接着剤や家庭用洗剤を使用する時と同様の注意が必要です。
揮発性の溶剤は含まれていないため、特別な換気は必要ありませんが、皮膚への接触は避けることをお薦めします。樹脂の取扱い方法の詳細については、formlabsが発行している製品安全データシートをダウンロードするか、オンラインで樹脂メンテナンスのヒントをご覧ください。